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ジョルジョ・モランディ:モランディとの対話

  • 2014-11-20 ~ 2015-02-25
  • 徳寿宮館 第 1、2展示室

Exhibition Overview

ジョルジョ・モランディ:モランディとの対話

ジョルジョ・モランディ

「現実よりも抽象的なものはない」と言っていたモランディの作品は、単純さと静けさの中で芸術と存在の本質について真摯に問いかける。モランディは、自身が尊敬していたポール・セザンヌ(Paul Cezanne)と同様に可視的な世界に内在する無数の異質性を探求し、作品の中にこれを独特の秩序で再構成して新しい価値を付与した。彼の小さな作品の中には世界についての作家の絶え間ない思索と鋭敏な直観の総体が込められている。特にモランディは1940年代から、大きさの異なる画面上に類似の構成を「反復」し始める。その過程で彼が選択した日常的な素材は、形態、構造、色において微妙で美しい「変奏」を見せる。イタリアのボローニャにあるモランディ美術館(Museo Morandi)の所蔵品で構成された今回の展示は、モランディの作品の中で現象的な世界の無数の経験の層と人間の知覚のあいまいさ、リアリティの矛盾と相対性、無限の変数によって変わる違いの美しさを感じることができる後期作品を主に紹介する。

静物

モランディにとって静物画は、絵画の構造と真髄を明らかにし、存在の根本と関係を探求することができる最適のジャンルであった。静物を素材としたが、物性、質感など事物の物理的な属性や写実主義的なテクニックの円熟した具現、ヴァニタス(Vanitas、「人生無常」、「虚無」を意味するラテン語)の象徴は、彼の関心事ではなかった。彼の静物画は、視覚的経験に関するもので、観覧客にとって今見ているものが何か、リアリティとは何かを絶えず問いかける。モランディはフリーマーケットで様々な形態と大きさの瓶を選び、レーベルを剥がしてペイントを塗り、特有の個性と物性を取り除いて自分だけの世界を構築するのに使用した。

○ 貝殻

貝殻を素材にしたモランディの作品は、彼がしばらくの間、主な素材である日常の事物を放棄し、奇異な形態、つまりバロック的な不規則な輪郭と螺旋の形態に魅了されていたことを示している。生命以前の遠い時空間を表現したかのようなこれらの作品は、戦争中に制作された。

○ 花

モランディの花の絵は、非凡であるだけに感覚的な色とやわらかいシルクの感触を思わせる繊細な触感表現が特に美しい。白とピンク、緑がやさしく調和する中で、花が持つ優雅さと純潔さが高い密度で表現され、個々の花が互いに調和して有機的な集合体として描写されているのが特徴である。

○ 風景

モランディ晩年の風景画は、静物画と同じように極めて単純化された形態の実験、光の劇的な使用と美しい色のハーモニーが引き立っている。モランディは、平凡な建物の幾何学的形態、光と影の対比、森のリズム、空や野原などの素材を反復する中で、絶対的に絵画的な空間を作り出した。彼が生涯を過ごしたボローニャのフォンダッツァ通り(Via Pontazza)のスタジオの窓から見える風景、戦争中に空襲を避けてしばらく滞在したグリッツァーナ(Grizzana)の素朴な風景は、次第に一幅の抽象画に変わる。

モランディとの対話

数世紀にわたる長い伝統と密接な関連を持つイタリアの20世紀美術は、同じように長い伝統と激変の近代を経験した韓国の20世紀美術のように、変革の時代に対応してダイナミックに展開されて来たため、東洋と西洋の同じ緯度に位置する両国の美術を比較の観点で見るのは興味深いことである。特にモランディ絵画で感じられる無駄のない単純さ、節制と静寂の美学、空いている醍醐味、常に同じ感情上の緊張は、精神世界を追求した東洋と物質世界を追求した西洋という溝をなくし、東洋と西洋の出会いを同じ地平に置いて論じる余地がある可能性を提示している。

「モランディとの対話」では、今回のモランディ展示の中心となった静物に焦点をあて、モランディと同じ時代を生きた韓国作家の静物画を比較鑑賞する機会を提供する。さらに、モランディにインスピレーションを受けた同時代の作家、モランディと似た態度で事物に接近した同時代の作家たちの作品を一緒に見ることができる。ト・サンボン(1902-77)、オ・ジホ(1905-82)、キム・ファンギ(1913-74)、パク・スグン(1914-65)、ファン・キュベク(1932-)、キム・クリム(1936-)、チェ・インス(1946-)、ソル・ウォンキ(1951-)、コ・ヨンフン(1952-)、カン・ミソン(1961-)、シン・ミギョン(1967-)、ファン・ヘソン(1969-)、イ・ユンジン(1972-)、チョン・ボヨン(1973-)などの作品が展示される。

Giorgio Morandi/by SIAE-SACK, Seoul, 2014

  • 期間
    2014-11-20 ~ 2015-02-25
  • 主催/後援
    国立現代美術館、モランディ美術館、東亜日報社
  • 場所
    徳寿宮館 第 1、2展示室
  • 観覧料
    大人9000ウォン、中高生7000ウォン、小学生5000ウォン(徳寿宮入場料を含む)
  • 作家
    ジョルジョ・モランディ、キム・ファンギ、ト・サンボン、パク・スグン、ファン・キュベク、キム・クリム、チェ・インス、ソル・ウォンキ、コ・ヨンフン、シン・ミギョンなど
  • 作品数
    約 80点